Q:柱を叩くと空洞のような響き音がしますが、シロアリはいますか?
A:柱の内部にシロアリが発生しているかも知れませんが、柱が空洞になっている原因は他にも複数考えられます。
柱を叩いて空洞のような音がするという事は、柱に何らかの問題が発生している可能性が高いといえます。
シロアリの被害が柱に生じているのかも知れませんが、他にも雨漏りが発生していたり、木材腐朽菌の腐食や劣化が進行している可能性も考えられます。
どちらにしても、柱が空洞化してしまうと建物を支える力が弱くなり、壁にクラックが発生したり建具の開閉が困難になる可能性があります。
また、柱が強度を失うと建物が傾く原因にもなり得ますし、耐震上もあまり良い状況だとは考えられません。
一度、柱の内部を電磁波調査機で調べたり、貫入検査を実施してどの範囲はどの程度強度を失っているのかを把握する事が先決です。
シロアリ駆除やシロアリ予防は御任せ下さい!
白蟻駆除サービスセンター愛知
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柱を叩くと空洞の様な音がする原因
1:シロアリが発生している
柱が空洞化している原因で最も多いのがシロアリの発生によるものです。
シロアリは木材の表面に出ないように活動する為、例え木材の表面が綺麗でも内部が空洞化している事があります。
2:木材腐朽菌が発生している
腐朽菌が発生すると木部が空洞化する事があります。
腐朽菌は木部のセルロースやヘミセルロースやリグニンを分解して木の腐らせる菌のことです。
3:キクイムシ(ヒラタキクイムシ・アメリカヒラタキクイムシ)が発生している
キクイムシの喰害部位を叩くと場所や叩き方によっては空洞化しているように感じる事もあります。
キクイムシは柱より集成材(フローリング等)に発生する事が多く、空洞化する程の喰害をすることはありません。
4:シバンムシ(オオナガシバンムシ・ケブカシバンムシなど)が発生している
シバンムシの喰害に遭っている部位を叩くと、部位によっては空洞化している事があります。
シロアリの様に多数で喰害したり、キクイムシの様に大量の木屑を排出しないので、気付きにくいのが難点です。
5:干割れ(乾燥割れ)している
柱に干割れが発生していると、叩く場所によっては空洞化していると勘違いしてしまう事があります。
柱の干割れは木材が乾燥する時に発生するヒビ割れの事で、建物の強度低下や耐震性を低下させる事はありません。
6:貫通割れしている
柱の断面が貫通している割れが発生していると、叩いた時に空洞化していると感じる事もあります。
柱が貫通割れしていると強度低下の原因になるので修繕や補強が必要です。
7:背割り(背挽き)にヒビ割れが発生している
柱の背割りした個所からヒビ割れすると、叩いた時に空洞化しているように感じる事があります。
背割りをした際に失敗(施工不良)した可能性や、想定以上の荷重(歪み・傾き)が生じている可能性もあります。
木部が空洞化する主な原因としては、圧倒的にシロアリの可能性が高いのが現実ですが、他の害虫による場合や柱の割れによる場合なども考えられます。
また、木材腐朽菌は木部を空洞化させる事もありますが、表面から腐朽させることの方が多いです。
つまり、柱を叩いて空洞化していると感じた場合、シロアリが発生している可能性が高いので、そのまま放置せず原因の究明を御検討して下さい。
木材が空洞化する原因
柱の蟻害
梁の蟻害
柱床材の腐朽
時折、カビが生えると木が腐るとか木材の強度が落ちるという業者もいますが、木材にカビが発生しても強度が低下したり腐ったりする事はありません。
木材が腐る原因は、木材腐朽菌によるもので、カビが原因ではありません。
また、カビが生えたたからといって、木材腐朽菌やシロアリが発生するとも限りません。
木部の空洞化が発生する原因の一つとしてシロアリの発生や木材腐朽菌の発生は考えられますが、カビが発生したからといって木部が空洞化することは通常は考えられません。
自分で出来る柱の調査
1:柱を叩く
木槌か金鎚で柱を叩くと、「コンコン」という高い音ではなく「ポコポコ」という空洞音がする。
2:指で柱を強く押す
柱は親指で押したくらいで凹む事はないので、少しでも凹んだり割れたりしたら柱に異変が生じています。
3:柱の音を聞く
部屋を静かな状態にして柱に耳をあてた時、「カリカリ」とか「ガリガリ」という音が聞こえたら害虫がいます。
4:柱の色を確認する
柱の下方や上方が黒く変色したり白く変色している場合には、腐食菌が発生している可能性があります。
また、水漏れや雨漏りが発生している可能性もあります。
5:柱の周辺をチェックする
柱に小さい穴が開いていたり木屑(キクイムシの排出した木屑)や茶色い粒(アメリカンザイシロアリの糞)が
落ちていると、柱が空洞化している原因が特定出来ます。
柱が空洞になっている場合や、他の部位とは違った異音がする場合は、柱に何らかの問題が発生している可能性が高いと考えて下さい。
また、しっかり柱を点検することで、空洞化している原因を特定する事ができる場合もあります。
柱の空洞化の対策(原因調査と補強工事)の御提案
柱の含水率を測定
木材の蜜度調査
木材の強度調査
柱が空洞化している原因の究明や詳しい被害状況の調査を御希望される方は、御気軽に白蟻駆除サービスセンター愛知に御任せ下さい。
弊社では柱の強度調査や傾き測定から含水率測定や密度調査などを実施しています。
また、柱に発生している問題の解決や補強工事などにも対応しています。
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