Q:うちはベタ基礎ですが、それでもシロアリは侵入できますか?
A:はい、床下がベタ基礎(耐圧盤)でもシロアリが侵入しているケースはあります。
床下がベタ基礎(床がコンクリート覆われている)になっているとシロアリの侵入する経路がないので、安心している方も多いようですが、意外とベタ基礎の床下からもシロアリは発生しています。
その主な侵入個所になっているのはベタ基礎(耐圧盤)に発生した僅かな隙間やクラック(ヒビ割れ)からの侵入です。
また、換気口の隙間から侵入していたケースもあります。
他にも外壁から建物内に侵入されているケースや、隣接している物置から侵入されているケースもあります。
シロアリ駆除やシロアリ予防は御任せ下さい!
白蟻駆除サービスセンター愛知
052-231-3595(平日AM9:00~PM6:00)
シロアリの侵入口(ベタ基礎)
コンクリートの隙間
コンクリートの隙間
コンクリートの隙間
誤解されやすいのですが、シロアリはそれほど希少な昆虫ではありません。
例えば住宅に喰害が発生していなくても、その地面の下の土壌にはシロアリが生息している可能性はあります。
つまり、ベタ基礎の真下の土壌にシロアリが生息している可能性は十分にあります。
それはシロアリにとってベタ基礎の下が非常に快適な空間だからです。
シロアリがベタ基礎を好む理由
1:外敵に襲われる可能性が低い
自然界でシロアリは非常に弱い存在なので、地上に耐圧盤(基礎の床面)がある事で安全を確保する事ができる。
2:水の確保が容易
基礎の外周には雨水が溜まりやすく水分の確保が容易にできる。
3:紫外線を防げる
シロアリは非常太陽光に弱い生き物なので紫外線を遮断してくれる耐圧盤(基礎の床面)は重要な存在です。
勿論、基礎の耐圧盤(コンクリート床)に全く隙間がなければ、シロアリに浸入されることはありません。
しかし、耐圧盤に少しでも隙間が生じていると、安全で簡単に床下に侵入する事が出来てしまいます。
また、建物の外周に陰になる物置や設備や資材などが置かれていると、紫外線を避けながら外壁の目地などから住宅内に侵入したり、換気口から床下に侵入したりする可能性も出てきてしまいます。
ベタ基礎のコンクリート床に隙間が発生する原因
1:振動の影響
近所での道路工事や大規模な建設工事の振動が原因で基礎にクラックが発生する。
2:地震の影響
一度の地震でクラックが発生する場合もあるし、複数の地震の影響でクラックが発生する事もある。
3:凍結融解の影響
コンクリート内に含まれている水分が凍結して体積が膨張する事でクラックを発生させる。
凍結と融解を繰り返す事で劣化が進行する。(寒冷地だけでなく、気温が0度を下回る地域では起こり得る現象)
4:土壌の凍結の影響(凍結深度と根入れの深さ問題)
地中の水分が凍結すると体積が膨張して住宅を不均等に持ち上げようとする力が働く。
5:不同沈下(地盤沈下の一種)の影響
建物の荷重で敷地内の土壌が不均等に沈み込む。
コンクリート基礎にも強い圧力がかかる事で破断やクラックを生じさせる。
6:施工不良の影響(新築工事)
新築工事の際の施工不良が原因で、基礎にジャンカやコールドジョイントや針状結晶などが発生している。
コンクリート床の下に排水管を通す際に、最初から隙間が生じている。
7:リフォーム工事の影響
床下の換気を良くしようとして立ち上がり基礎を開口する際に、コンクリート床にクラックを発生させてしまった。
浴室や台所など改修工事の際に、コンクリート床にクラックを発生させてしまった。
8:コンクリートの経年劣化の影響
築30年を超えるコンクリートの場合、耐圧盤の厚さによっては経年劣化で隙間が生じる事がある。
9:ベースコンクリート(耐圧盤)と立ち上がりコンクリートの打ち継ぎの不良
ベースコンクリートを打設した後、レイタンス(表面の不純物)を除去せずに打ち継ぎを行った。
打ち継ぎ部分から徐々に劣化が始まり、シロアリが侵入できるスペースが生じる様になる。
ベタ基礎の床にクラックが発生する原因は幾つかありますが、自分で床下の基礎を全て調べるの大変な作業です。
そこで自宅の住宅の基礎を目視で確認して、基礎に構造クラック(0.5㎜幅以上)が発生していたら、床下のコンクリート調査を御勧めします。特に複数の構造クラックが発生していたり横方向にクラックが発生している場合は要注意です。
コンクリートは圧縮には強い素材ですが、引張る力や曲げる力には弱い素材です。
特に内部の鉄筋との密着が弱いとクラックが発生しやすい上に鉄筋が発錆しやすい環境にもなってしまいます。
基礎に構造クラックが発生すると、シロアリの侵入原因にもなりますが、耐震上もあまり良い状況ではありません。
定期的に基礎の状態はチェックするようにして下さい。
コンクリートの凍結と土壌の凍結
基礎にクラックが発生する原因の一つに凍結があります。
この凍結には2つのケースがあります。
1つ目はコンクリート内部に含まれている水分が凍結することで、コンクリートの体積が膨張します。
その後、気温が上がるとコンクリートの体積は元に戻ります。
このコンクリートの体積の膨張と融解が何度も繰り返される事で、徐々にコンクリートの劣化が進み最終的にクラックが発生してしまう現象です。
2つ目は基礎のコンクリート床の下の土壌が凍結してしまう事です。
土壌に含まれる水分が凍結すると土壌全体が膨張して、一般住宅程度であれば持ち上げる程の力が発生します。
地面の下の土壌が不均等に凍結する事で、コンクリート基礎にも強い力が働きクラックを生じさせる事もあります。
建築基準法では凍結深度より深い根入れが必要だと定められていますが、定めのない地域でも土壌の凍結は十分に起こるので基礎が割れることはあります。
コンクリートの劣化や瑕疵
コンクリートの隙間
コンクリートの隙間
コンクリートの隙間(耐圧盤)
コンクリートは硬くて強いというイメージがある方も多いようですが、実は意外と単純な理由で破損したり劣化したりしてしまいます。勿論、それが直ちに建物の倒壊に繋がるほどの問題になる事は殆どありませんが、シロアリが侵入するには十分なスペースです。特に築30年を超えた住宅の場合は、一度詳しい床下の調査を御勧めします。
基礎の調査
コンクリートの剥離探査
クラックの深さ測定
クラックの幅を測定
基礎に発生しているクラックは目視でも状況が分かりやすいですが、分かりにくいケースが2つあります。
その1つ目は、基礎の表面に化粧モルタルが施工されている場合です。
コンクリートに化粧モルタルを塗ることで表面を綺麗に仕上げる事は出来ますが、化粧モルタルとコンクリートの間に隙間が生じるとシロアリの侵入経路に利用されてしまう事もあります。
もう1つは、基礎の内断熱です。
床下の立ち上がり基礎に断熱材が張られていると、基礎と断熱材の隙間にシロアリの侵入できる経路を作られても気付きません。
しかも、断熱材を外してみないとシロアリの存在を確認する事も出来ません。
つまり、基礎に化粧モルタルや断熱材が貼られていると、シロアリにとっては紫外線や外敵を避けながら建物の土台に辿り着ける安全ルートが確保された状態なのです。
シロアリの侵入口
1:床下のコンクリートの隙間
主に耐圧盤(コンクリート床)の隙間から床下に侵入するケースです。
2:基礎の換気口
基礎の換気口から床下内に侵入するケースです。(特に換気口の前に物置や材木や設備などが置かれている場合)
3:外壁の目地や建材
基礎を上り外壁材の劣化した目地や建材(サイディングボードなど)から建物内に侵入するケースです。
4:立ち上がり基礎のクラック
基礎の貫通クラックを通って床下内に侵入するケースです。
5:配管(ガス管・排水管・給水管・給湯管など)
床下に通っている配管の外側に蟻道を作って床下内に侵入するケースです。
特に配管に巻かれた断熱材を喰害しながらの侵入する事が多い。
床下がベタ基礎になっているからと言ってシロアリが侵入しないとは限りません。
上記の侵入経路以外にも幾つかの侵入経路が確認されています。
もし、あなたの住宅の床下で気になる現象(臭いや物音やなど)が起きている場合は、一度詳しく調べてみては如何でしょうか?
シロアリ駆除の御提案
ベタ基礎の床下から侵入したシロアリの被害でお困りの方は、御気軽に白蟻駆除サービスセンター愛知まで御相談下さい。