白蟻駆除サービスセンター愛知

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シロアリ駆除剤の分類【白蟻駆除サービスセンター愛知】

シロアリ駆除剤の分類【白蟻駆除サービスセンター愛知】

日本で使用されている農薬(農業用殺虫剤)の中でもシロアリ駆除剤として使用されているのは7つのグループに分けられています。
つまり数多く販売されているシロアリの駆除剤の殆どは、この7つのグループに分類する事が出来るのです。
下記ではそれぞれの薬剤の大まかな特徴を記載させて頂きます。

1:シロアリ駆除剤(農業用の殺虫剤/主にヤマトシロアリ向き)

通常、シロアリの駆除業者は下記の5種類うちの何れかの化学農薬の含有している薬剤(駆除剤)を使用しています。
その薬剤を専用の工具で散布したり注入したり塗布したりしてシロアリを駆除しているのです。
特に、ヤマトシロアリ(建物に被害を与えるシロアリの9割を占めているに対しては、下記の5種類の化学農薬が使われています。
下記では、簡単に薬剤(駆除剤に含まれている科学農薬の成分について御説明しています。

ネオニコチノイド系・クロロニコチニル系(神経系の化学農薬/殺虫剤)

ネオニコチノイド系はシロアリの神経に作用する農業用殺虫剤です。
ネオニコチノイド系のシロアリ駆除剤の特徴は、人間や犬や猫などの哺乳類やコイやフナなどの魚類には安全性が高いという点です。しかし、シロアリがネオニコチノイド系のシロアリ駆除剤に触れると、神経伝達部分に作用して伝達異常を起こして死亡しまいます。また、ネオニコチノイド系の駆除剤は忌避性が無いので、シロアリが気づく事も出来ないうちに駆除することも可能です。他にも、駆除剤の効果が遅効性である為、ネオニコチノイド系の薬剤に触れたシロアリが、巣内の他のシロアリに感染を広げるドミノ現象を生じさせるという駆除効果も期待できます。
但、ミツバチを含む昆虫にも悪影響が及ぶことがあるので、昆虫を飼育されている方や養蜂場を営んでいる方は十分に注意して下さい。
※ドミノ現象(domino phenomenon)は1つの出来事が起こると、次々と同じ現象が連鎖して起こることを言います。
※ネオニコチノイド系の薬剤にはイミダクロプリド・チアメトキサム・クロチアニジン・アセタミプリド・ジノテフラン・ニテンピラム等の有効成分が含まれています。

現在、シロアリ駆除業者の間で最も使用が多いのは下記のネオニコチノイド系の化学農薬です。

フェニルピラゾール系・フィプロール系(神経系の化学農薬/殺虫剤)

フェニルピラゾール系はシロアリの神経に作用する農業用殺虫剤です。
フェニルピラゾール系のシロアリ駆除剤の特徴は、少量でもシロアリの神経伝達を遮断することが出来るので、非常に高い殺傷力を持っているという点です。更にシロアリに対して忌避牲がなく遅効性があるので、シロアリの巣内でも効果を拡散させる働きもあります。しかし、ネオニコチノイド系のシロアリ駆除剤と違い、人間やペット等に対しても毒性が高いので使用の際には十分な注意が必要です。フェニルピラゾール系のシロアリ駆除剤は、ネオニコチノイド系の駆除剤と同様に、他の昆虫にも悪影響を与える可能性が高いので昆虫を飼育している方は気を付けて下さい。
※忌避(きひ)は嫌がって離れたり逃げたり避けるという意味です。
※遅効(ちこう)は即効性の反対で、徐々に時間をかけて効果を発揮するという意味です。
※フェニルピラゾール系の薬剤にはフィプロニルやピリプロールなどの成分が含まれています。

フェニルピラゾール系の化学農薬は非常に強い殺虫効果が期待できるシロアリ駆除剤です。

フェニルピロール系・脱共役剤系(細胞内呼吸阻害系の化学農薬/殺虫剤)

フェニルピロール系はシロアリの呼吸を阻害する農業用殺虫剤です。
フェニルピロール系のシロアリ駆除剤の特徴は、シロアリを呼吸困難な状態にすることで窒息死させるという点です。
非常に高い毒性のために強い殺傷力がありますが、上記の2種類の薬剤と同様に遅効性であるため、ドミノ現象による駆除効果も期待できます。(シロアリは仲間同士でエサを分け与える習性があるため)
但しフェニルピラゾール系の薬剤と同じ様に、人間やペットなどに対しても毒性を発揮するので、使用の際にはしっかりとした換気対策や養生などの入念な準備が必要です。
※フェニルピロール系の薬剤にはクロルフェナピル等の有効成分が含まれています。

上記の2種類と比較するとフェニルピロール系のメーカーは少ないですが強力な駆除効果を発揮する駆除剤です。

ピレスロイド系・ピレストリン系(神経系の化学農薬/殺虫剤)

ピレスロイド系はシロアリの神経に作用する農業用殺虫剤です。
ピレスロイド系のシロアリ駆除剤の特徴は、他の駆除剤と違い忌避性があるという事です。
ピレスロイド系の薬剤はシロアリ以外の害虫(ハエ・ゴキブリ・ダニ等)にも使われています。(蚊取り線香もピレスロイド系の駆除剤)元々、除虫菊の殺虫成分であるピレトリンの構造にヒントを得て作られた除虫用の合成化合物です。
昆虫に触れると神経を麻痺させて死亡させますが、人間を含む哺乳類や鳥類には殆ど影響がありません(分解して体外へ排出される)恒温動物には悪影響が及びませんが魚類には毒性を発揮するので、川や池などの近くでの使用には注意して下さい。
※ピレスロイド(pyrethroid)には天然ピレスロイド(ピレトリン)と合成ピレスロイド(ピレトリンに似た合成化合物)がありますが、通常は合成ピレスロイドの事を指す場合が多いです。
※ピレスロイド系の薬剤にはシクロプロトリン・ペルメトリン・エトフェンプロックス・シラフルオフェンなどの成分が含まれています。

一般的に最も知名度の高いのがピレスロイド系の化学農薬です。

カーバーメート系(神経系の化学農薬/殺虫剤)

カーバーメート系はシロアリの神経に作用する農業用殺虫剤です。
カーバーメート系のシロアリ駆除剤の特徴としては、シロアリの神経細胞に作用して強制的に興奮状態に陥らせて死亡させる事です。光や熱に対しても高い安定性を誇りピレスロイド系の駆除剤よりも効果が持続します。
ただしカーバーメート系の薬剤はアルカリ性の高いコンクリートの周辺では加水分解をするので、建物基礎の周辺では効果が期待できない場合があります。
現在、フェノブカルブ(カーバーメート系の薬剤に含まれる成分)がシックハウス症候群の原因物質として指定される可能性もある為、使用する場合はしっかりとした対策を講じて下さい。
※カーバーメート系の薬剤には、アラニカルブ・フェノブカルブ・イソプロカルブ・ベンフラカルブ・メソミル・カルバリル等が含まれています。

上記のピレスロイド系の化学農薬に比べて、カーバーメート系は効果の持続期間が長い駆除剤です。

最近では、シロアリ駆除剤として上記の薬剤以外にもアントラニリックジアミド系(クロラントラニリプロール)やメタジアミド系(ブロフラニリド)の薬剤なども使われるようになってきました。

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2:シロアリ駆除剤(ホウ酸塩/主にアメリカカンザイシロアリ向き)

シロアリ駆除用の農薬(農業用の殺虫剤)には分類されてはいませんが、ホウ酸塩はシロアリに対して防蟻効果や防腐効果があります。
大きな特徴としては、農薬の防蟻剤に比べて遥かに長期の防蟻効果が期待できるという点です。(農薬の防蟻剤は5年程度)
ホウ素は空気に触れても揮発や分解されることはないので、壁内や屋根裏(小屋裏)など再塗装が難しい箇所の防蟻に適しています。特に『アメリカカンザイシロアリ』に対して効果を発揮するのが下記のホウ酸塩です。

ホウ酸塩

ホウ酸塩は農業用殺虫剤ではありません。自然界にも存在する物質で、防腐剤としての効果も高い物質です。
ホウ酸塩は『ホウ素+酸素』を含む無機物で、農薬に比べても残効性が高く、長期間効果が持続するので、壁内や小屋裏(屋根裏)などに防蟻防腐効果を発揮します。
シロアリがホウ酸塩を過剰に摂取してしまうと、食べた物をエネルギーに変換できなくなってしまいます。
そうすると、最終的にシロアリは餓死してしまいます。
勿論、人間やペットなどは余分なホウ酸塩を排出する機能が備わっているので問題はありません。
しかしホウ酸塩は湿気に弱い(水に溶けやすい性質)という特徴があるので、床下など湿気の多い箇所のシロアリ駆除には不向きですが、アメリカカンザイシロアリやイエシロアリによる建物全体の被害を防ぐ効果が期待できます。
ホウ酸団子はゴキブリの駆除剤としても有名ですが、ゴキブリの仲間であるシロアリにも十分な効果を発揮します
※木材防腐用や防蟻用のホウ酸塩には、ホウ素の含有率が高い『DOT(8ホウ酸2ナトリウム4水和物)』や『SOUFA(ポリホウポリホウ酸ナトリウム)』が使われています。
※シロアリは昆虫綱ゴキブリシロアリ科に属するので、アリの仲間ではなくゴキブリの仲間になります。

ホウ酸塩は湿度の高い場所や水回り部分では効果が期待出来ません。
しかし建物の壁の内部や屋根裏や小屋裏などの開口に手間がかかる部位の防蟻剤としては、長期間に亘り効果を発揮するホウ酸塩は非常に有効です。

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3:シロアリ駆除(主にイエシロアリ向き)

シロアリは脱皮を繰り返して成長しますが、キチン合成阻害剤を食べると脱皮が出来なくなってしまいます。
また、シロアリの兵蟻(兵隊アリや女王アリは自分の力でエサを捕る事はせず、擬職蟻(働きアリ)から口移しでエサを与えられているので、擬職蟻が脱皮できずに死んでしまうと女王アリや兵蟻も餓死してしまいます。
こうやって大規模な集団を形成しているイエシロアリのコロニーを殲滅させる事が出来ます。

キチン合成阻害剤・脱皮阻害剤(IGR系の化学農薬/殺虫剤)

シロアリの身体はタンパク質とキチン質から成り立っています。
シロアリは成長するたびに脱皮を繰り返しますが、その際に脱ぐ皮がキチン質で出来た皮なのです。
キチン合成阻害剤はその名の通り、シロアリがキチンを合成しないように阻害する効果のある薬剤のことです。
つまりシロアリにキチン合成阻害剤を使用すると、シロアリは新たなキチン質を造り出すことが出来ない為、脱皮する事が出来なくなり殺虫活性を起こします。
※殺虫活性は害虫を死亡させる為の、活発な性質を持っているという事です。
※キチン(chitin)は節足動物の外骨格の主成分で、元々は古代ギリシア語の『キトン(chiton)=衣類』が語源です。
※キチン合成阻害剤には、ヘキサフルムロン・ノビフルムロン・クロルフルアズロン・ビストリフルロン等があります。
※IGR剤はインセクト・グロウス・レギュレーター(Insect Growth Regulator)の略語で昆虫成長制御剤の事です。
 キチン合成阻害剤などが含まれます。

イエシロアリが住宅に及ぼす被害は甚大で、その一番の理由は圧倒的な数の多さです。
ヤマトシロアリの平均的なコロニーが約Ⅰ~5万頭なのに対して、イエシロアリは1つのコロニーで100万頭を超える場合もあるからです。
つまりイエシロアリの場合は、発見したシロアリを退治していたのではキリがないのです。
そこでイエシロアリの駆除をする場合は1頭づつ退治するのではなく、全てのシロアリにキチン合成阻害剤(シロアリ駆除剤)を感染させる事でコロニーの殲滅を図るのです。(シロアリは口移しでエサを運搬するので、駆除剤が他のシロアリのも感染する)

シロアリの駆除の御相談

住宅に被害を及ぼすシロアリですが、シロアリの種類によって駆除剤も使い分ける必要があります。
また、シロアリの加害部位や加害範囲によっても、状況に応じたシロアリ駆除剤の選択が必要です。
白蟻駆除サービスセンター愛知では、あなたの建物の発生しているシロアリの種類や環境に応じた駆除剤を御提案させて頂きます。
シロアリ駆除を御検討されているかたは、白蟻駆除サービスセンター愛知に御任せ下さい。