外周処理工法【白蟻駆除サービスセンター愛知】
外周処理工法はシロアリが建物の外周から浸入出来ない様に予防する工法です。
外周処理工法には主に2種類の処理方法があります。
トレンチング処理(trenching process)
建物外周に溝を掘りシロアリの駆除剤を散布したあと、土を埋め戻して元の状態にします。
トレンチ(trench)には英語で溝や堀と言う意味や、溝を掘ると言った意味があります。
トレンチング処理の工程
①:建物の外周に幅10~30㎝で深さ20~50㎝の溝を掘ります。(基礎や犬走りの外周)
②:爪付きレーキなどで溝に薬剤が浸透しやすい環境を作る。
③:シロアリ駆除剤を溝全体に散布します。
④:土壌が乾燥したら、2度目の駆除剤を散布します。(1度だけでは直下に浸透しにくい場合もある)
⑤:掘った土を埋め戻します。
⑥:プレートコンパクターで土壌を転圧します。(振動と圧力で駆除剤を浸透させる)
※現場の状況に応じて溝の幅や深さは変更される事があります。
※プレートコンパクターを使用するスペースが無い場合や騒音の問題などがある場合は充電式のランマーやハンドタンパーなどを使用する場合があります。
ロッジング処理(Lodging process)
建物外周の犬走りや地面に穿孔して白蟻駆除用の薬剤を注入します。
建物の状況と外周の素材にもよりますが、20~50㎝間隔で一箇所あたり1~2ℓ程度を土壌に注入します。
シロアリは地面の下30㎝前後の深さを移動する事が多いので、深さ20~50㎝の範囲をカバーできる様に注入作業を行います。(シロアリの巣は地下1~3m位の場所にあることが多い)
ロッジング処理の工程
①:建物のタイルや犬走りやアスファルトや土壌等にドリルやオーガ等で穿孔します。
②:穿孔した隙間の埃や塵などを除去します。
③:シロアリ駆除剤を穿孔用のノズルを使用して注入します。(穿孔した径や素材により選択する)
④:再度、シロアリ駆除剤を専用ガンで注入します。
⑤:穿孔した隙間を閉鎖します。
⑥:表面を整えて(余分なモルタルや接着剤や土壌などの除去)清掃します。
ロッジング処理を施すと、犬走りやタイル床に補修跡が残ってしまいます。状況によってはそこからクラック(ヒビ割れ)が発生してしまう事もあります。
トレンチング処理とロッジング処理の両方の選択肢がある場合は、トレンチング処理を選択した方がタイルやコンクリートのクラックを予防することにも繋がります。処理方法の選択の際には、建物の立地条件や敷地の環境にも左右されます。
外周処理工法のメリット
床下が低い建物にも施工できる
床下が低い建物(マンションやアパートなど)にも防蟻処理が可能です。
建物内に入らなくても施工できる
建物内に入らないので所有者や監理者が不在の場合でも施工できます。
作業性が高い
床下と違い作業環境がよくスペースも広く取れるので養生や作業がし易い環境です。
外周処理工法は住宅やアパートや店舗などにシロアリが発生していないのであれば、ある程度有効な工法です。
しかし、確実にシロアリの侵入を防止できるとは限らないので、少しでも他の工法との併用を検討するか、定期的にシロアリの侵入をチェックするように心掛けて下さい。
外周処理工法のデメリット
天候条件が悪いと施工できない
雨の日や風の強い日などは作業に向きません。
駆除には適さない
シロアリに対しても予防効果はあるが、既に侵入されている場合の駆除は難しいです。
周辺の環境に書く影響を与える可能性がある
周辺の池や田畑や井戸などに薬剤が流出してしまうと生態系に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
外周処理工法のデメリットというより、ロッジング処理のデメリットとして、この先施工部分からクラックが発生してしまう可能性があります。
建物にシロアリを侵入させない事も重要ですが、コンクリートやタイルにクラックが生じさせない事も重要です。
ロッジング処理をする前には、コンクリートの圧縮強度や中性化進度などを測定することが重要なポイントです。
シロアリ駆除やシロアリ予防は御任せ下さい!
白蟻駆除サービスセンター愛知
052-231-3595(平日AM9:00~PM6:00)
外周処理工法(シロアリ駆除用の薬剤壁の施工)
土中へシロアリ駆除剤の注入工事【外周処理工法】
建物の外周にシロアリ駆除用の薬剤を散布したり注入したりすることで、外部からのシロアリが侵入しないようにします。
地中に潜んでいるシロアリを駆除する際に行う方法です。
シロアリの巣は地中1~2m程度に作られている事が多い為、地中専用の注入器を土壌に差し込みシロアリの巣を直接攻撃します。(0.8~1m程度の深さから駆除用の薬剤を注入)
地中では駆除剤が拡散しにくいので、注入する個所を10~15㎝程度刻みで移動しながら作業を繰り返します。
土壌のシロアリ駆除工事【外周処理工法】
土壌の硬度が高い場合や粘土層などの影響でシロアリ駆除剤が浸透しにくい場合には、スコップやㇾーキ等を使い土壌を掘り起したり均したりするケースもあります。
状況と環境に応じてハンドオーガを使用するケースもあります。
散布機では駆除剤が不足すると判断した場合に実施する方法です。(一度に多量の駆除剤を使用する為、建物内では実施しません)
下記は外周処理工法に使われるシロアリ駆除用薬剤の御紹介です。
外周処理工法用のシロアリ駆除剤
帯状処理剤
アジェンダSC
ターミドールHE
ウルトラトール
製造元/販売元
バイエルクロップサイエンス㈱
BASF
ーーーーー
有効成分
フィプロニル(9.1%)
フィプロニル(8.7%)
フィプロニル(9.5%)
化合物の系統
フェニルピラゾール系
フェニルピラゾール系
フェニルピラゾール系
※上記以外にも御指定のシロアリ駆除剤がある場合には、御対応させて頂きます。
※ご指定頂いた駆除剤がOEM薬剤(メーカーに依頼して作ってもらったオリジナルの駆除剤)の場合、全く同じ薬剤を仕入れる事が出来ない場合もあります。(殆ど同じ成分の薬剤を作る事は可能)
土壌用のシロアリ駆除剤&防蟻剤
土壌処理剤
オプティガードZT
ガントナーMC
アジェンダMC
ハチクサンFL
ハチクサンMC
グレネードMC
キシラモンMC
タケロックSC400
ネオターマイトキラー
ミケブロック土壌処理剤ネクサスSC
ドルガードS粒剤
ステルスSC
シロアリスーパー乳剤
エコロフェン乳剤
金鳥シロネン乳剤A
アルトリセット200SC
製造元/販売元
シンジェンタジャパン㈱
住化エンバイロメンタルサイエンス㈱
バイエルクロップサイエンス㈱
バイエルクロップサイエンス㈱
バイエルクロップサイエンス㈱
住化エンバイロメンタルサイエンス㈱
大阪ガスケミカル㈱
大阪ガスケミカル㈱
ケミプロ化成㈱
三井化学アグロ㈱
日本農薬㈱
日本農薬㈱
BASFジャパン㈱
㈱吉田製油所
フマキラートータルシステム㈱
大日本除虫菊㈱
シンジェンタジャパン(株)
有効成分
チアメトキサム(20.0%)
クロチアニジン(7.5%)
フィプロニル(2.0%)
イミダクロプリド(20.0%)
イミダクロプリド(12.0%)
フィプロニル(2.0%)
プラレトリン(1.0%)
クロチアニジン(7.5%)
ブロフラニリド
シラフルオフェン
ジノテフラン(20.0%)
ピリプロール (2.5%)
ビフェントリン(0.15%)
クロルフェナピル(21.0%)
ーーーーー
エトフェンプロッ(30.0%)
シラフルオフェン(15.0%)
クロラントラニリプロール
化合物の系統
ネオニコチノイド系
ネオニコチノイド系
フェニルピラゾール系
ネオニコチノイド系
ネオニコチノイド系
フェニルピラゾール系
ピレスロイド系
ネオニコチノイド系
メタジアミド系
ピレスロイド系
ネオニコチノイド系
フェニルピラゾール系
ピレスロイド系
フェニルピロール系
ーーーーー
ピレスロイド系
ピレスロイド系
アントラニリックジアミド系
※旧『日本エンパイロケミカルズ㈱』は、現『大阪ガスケミカル㈱』です。
※旧『アメリカンサイアナミッド社』は、現『BASF』です。
外周処理工法の御提案
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